人気の無垢フローリングの特徴を知って素敵な住まい造りへ!!

住宅の中でフローリングはい面積を占めると共に、部屋の雰囲気を左右するものです。なので、新築やリノベーションの際には慎重に選びたいですよね。その中でも無垢フローリングは近年注目されている素材です。ここでは、そんな無垢フローリングの特徴についてお届けします。是非、無垢材選びの参考にして下さいね。

無垢材

無垢材とは、新築やリフォームを行う際に、人気のある床材です。基本的に木質フローリングには、無垢材と複合フローリングの2タイプあり、一般的には複合フローリングが広く用いられています。ですが、天然の木が持つ風合い、肌触り、木目や色味の美しさなど、無垢フローリングならではの魅力はとても人気が高く、無垢フローリングを希望する方は多いです。無垢フローリングでは、切り出した天然の木を一枚板そのまま加工した木材になり、国産材や輸入材など建材商品として様々な樹種のラインナップがあます。

無垢フローリングのメリット・デメリット

① メリット

無垢フローリングは、一般的に空気を多く含んでいるので、保温性や断熱性が高い事が特徴として挙げられます。湿気が多い時期には空気中の余分な湿気を吸収してくれ、また、空気が乾燥しがちな時期には木から水分を排出するなど、調湿作用を行ってくれる特徴を持っています。なので、夏場は素足でフローリングの上を歩いてもベタ付く事も無く、冬場は静電気を抑えてくれるなど、快適な暮らしに貢献してくれる優れた素材と言えます。さらに、柔らかい樹種の無垢材を使用した無垢フローリングであれば、フローリングに弾力性が備わるので足腰への負担も軽減されます。無垢フローリングは経年変化と共に、色味や艶などがより深い表情に生まれ、天然の木の素材の持ち味を一緒に楽しめるのも魅力です。歳月と共に住まいや暮らしの歴史を感じさせてくれる天然素材と言えます。

② デメリット

無垢フローリングは、湿度調節を行う際に木材が膨張と収縮を繰り返します。なので、場合によっては木の反りや割れなどが生じる場合あります。最近は、素材の耐久性や寸法安定性を高めた特殊加熱処理を施した商材もありますが、素材や塗装方法に合わせた手入れは基本的に必要です。また、素材にもよりますが、複合フローリングより素材価格は天然素材になる無垢フローリングは割高になっています。

無垢材の樹種と素材特徴

無垢材には2つの種類がある

無垢材には、広葉樹と針葉樹の2つのタイプがあります。一般的に内装材として用いられる事の多い広葉樹は、重く硬い素材となっており、強度が高く傷付きにくい特徴を持っています。一方、針葉樹は軽くて柔らかい素材なので、歩行感や肌触りの良さが特徴に挙げられます。このように、フローリングに用いられる無垢材と言っても、豊富なバリエーションが揃っており、好みの無垢材を選べる選択肢も沢山あります。

① 代表的な広葉樹の素材特徴

オーク

オークは、硬い木が特徴となっており、耐久性の高い木材でフローリングに最適です。また、オークにはホワイトオークやレッドオークなど、幾つか木の種類があります。木目が美しく明るい色合いの木材になるので、フローリングはもちろん家具や洋酒樽にも採用されていおり、多岐に渡り素材が用いられています。

ビーチ

ビーチは、緻密な材質で硬く粘りがあり、構造材や家具などにも採用されている素材です。ビーチの模様は特徴的で、淡褐色の心材と白色がかった辺材になっており、板目に細かな斑点状の紋様が印象的な素材です。

メープル

メープルは、曲げや圧縮強度に強くなっています。なので、傷や衝撃などにも強く耐摩耗性に優れた高級感のある木材が特徴です。木の色味は明るく、きめ細かな表面の見た目も魅力の一つと言えます。他にも、家具や楽器などの材料でも採用されており、多岐に渡り素材が用いられています。

チーク

チークは、強度が高く収縮が少ない高級木材です。耐久性や寸法安定性が高いので、よく内装材、家具、船の甲板などの素材にも採用されている素材です。見た目に重厚感があり、木材の深みや味わいが魅力となっています。

ウォールナット

ウォールナットは、広葉樹の一種でありその中でも高級樹種になります。素材の特徴として、衝撃に強く耐久性が高い木材になっています。色味が落ち着いており木目には重厚感を感じます。よく家具やドアなどにも採油されている高級木材です。

バーチ

バーチは、素材に強度があり狂いの少ない木材です。緻密で塗料のりが良いので、見た目が美しく淡い木材の色味が特徴です。

タモ

タモは、木目が鮮明でハッキリした美しさがあり、堅く粘りのある木材です。明るく色合いでスッキリとして見た目が魅力です。

② 代表的な針葉樹の素材特徴

スギ

スギは、日本人には馴染み深い代表的な針葉樹の木材です。保温性と柔らかな足触りが魅力で、木目はまっすぐで、辺材は白色で心材は淡紅色から赤褐色となっています。加工しやすい素材なので、造作や家具などにも採用されています。

ヒノキ

ヒノキは、日本を代表する高級木材です。ヒノキ特有の芳香や光沢があり、耐水性や耐久性も高く、柱、家具、浴槽などに採用されています。

パイン

パインは、代表的な針葉樹の一つです。伐採した国や地域によって木材の持つ材質、風合い、強度などが異なり、それぞれに個性があります。比較的柔らかな素材になっており、また、見た目には温もり感があり、フローリングを素足で歩いても心地良い素材です。

アカマツ

アカマツは、脂分も多く弾力性や耐久性にも優れた、日本を代表する木材です。フローリングとしてはもちろん、構造部材にも採用される木材です。

無垢フローリングの加工方法

自然オイル仕上げ

自然オイル仕上げは、無垢の質感や風合いを感じる事ができるのが大きな特徴です。最近は、原料に植物油を用いた自然塗料仕上げが多なっており、木材にオイルを直接浸透させて表面に塗膜をつくらずに木材保護します。傷付きやすい点もありますが、傷部分には紙やすりを掛けてオイルを塗り込めば、メンテナンスする事が可能となっています。調湿性も維持できる事もメリットとして挙げられます。

ウレタン塗装仕上げ

ウレタン塗装仕上げは、合成樹脂の主成分がウレタン系塗料となっています。これは、木材の表面に薄い膜を作る塗装で、耐水性に優れ傷付きにくく、手入れは簡単に行う事ができます。しかし、素足で歩くと少しベタつきを感じる場合もあります。

無垢フローリングの相場価格

一般的に、複合フローリングよりも無垢フローリングは割高な価格設定になっています。例えば、材料費込みのリフォームでオークを木材使用した場合、1㎡で約13000円~27000円程度が相場になります。また、無垢フローリングは、木の種類、木目、節の有無で価格は変動するので、節あり→小節→上小節→無節と、節が少なくなる程に高額になっていきます。
また、フローリングの施工方法によって工事費用も変わってきます。既存のフローリングに重ね張りする場合であれば、1㎡あたり1万円以下にリフォーム費用を抑える事ができます。

まとめ

ここでは、無垢材の特徴と代表的な無垢材について紹介しましたが、いかがでしたか?同じ樹種であっても産地や季節によって風合いが変わり、全く同じ素材は二度と手に入らないのが天然の木ならではの無垢フローリングの魅力です。また、無垢フローリング材は表面塗膜が無くても、美しさと安らぎを感じられる素材です。森の中に居るかのような穏やかな空気で満ちた家には、自然と家で暮らす人を笑顔にする力があります。新築やリノベーションを考えている方には、是非、無垢フローリングを検討してみて下さいね。